新劇場版エヴァQで錠ゲンドウが言う『諦観された神殺し』とは何か。ヴンダーとの関係は・・・


今回は『諦観された神殺し』についてです。

日常用語でないため、諦観された、から考えていきたいと思います。

『諦観』とは

仏教用語で『物事の因果、本質を見極める』という意味と、『超然としてあきらめる』の二つが良く上げられます。神殺し、にあうのはどちらか。

ゲンドウは『神殺しを行う』とはっきり述べていますので、『諦観された』は『諦めていた』と読み替えたほうが、意味が通じると思います。

なぜ、諦めたのか。何度も挑戦・検討したけども諦めたと考えるのが自然そう。そういえば、リリスの胸にはコアを探した無数の傷があります。

『神殺し』とは。『神』はどのレベル?

神殺しは、神話では神同士が殺し合いをしていることは多々ありますので、不思議な言葉ではありません。神を殺せる、神を殺した、そうした能力があるということ。

エヴァンゲリオンでは、神はかなりステータスが高く描かれています。

新劇場版だと、破の第10使徒との闘いで、シンジ君が零号機ごと捕食された綾波を助けたいと強く思った・願ったとき、疑似シン化第一覚醒形態となり、目からビームとか、アダムスの器と同じぐらいの強さがありました。

さらに、第10の使徒のコアから綾波を救い出した時、第10の使徒をせん滅(破裂)するとともに、その破片から巨大綾波が出現し、初号機と融合し、疑似シン化第二覚醒形態これでも疑似ですので、神ではない、ということです。

リツコさんの言葉を使えば、神に近い存在、ということ。

旧劇エヴァでは、初号機がゼリエルを捕食し、知恵の実と生命の実をそろえたぐらいでは、神扱いはされず、劇場版でセフィロトの樹を出現させて、初めて神同等となりました。

それらを踏まえると、まだそのレベルの存在は、序破Qでは出てきてないですよね。シン・エヴァンゲリオンでしか登場しないと思われます。

『諦観された神殺し』のシーン。誰が神を殺す

劇場版Qで、ゲンドウが『諦観された神殺し』と言葉を発するのは、フォースインパクト開始にあたり、ゼーレと対話しているとき

時系列を考えると、

  1. エヴァ第13号機がリリスとMark6からロンギヌスの槍を抜く
  2. リリスの躯(リリスだったもの)が破裂しLCLに
  3. Mark6が第12使徒としてサードインパクトの続き開始
  4. Mark9、Mark6の首を切る
  5. Mark6から全身コアタイプ使徒が登場、円状になり綾波レイの顔に
  6. カヲル君、第13番目の使徒

ここから、ゲンドウがゼーレと対話が始まります。

ゲンドウは、ゼーレのモノリスは『魂の形をかえている知恵のみを与えられた生命体』であり、『死からは逃れられず、あるべきところにかえす』と、冬月がゼーレの電源を落としていきます。そして、『人類補完計画と、諦観された神殺しは私が行うので、ご安心を』をキール議長に話しかける。

対して、キール議長は『我らの願いはすべてかなった。これでよい。人類の補完、安らかな魂の浄化を願う』と返しています。もう終わったので、みたいな感じであり、ゲンドウの話に反応しているのかは疑問です。

重要なことは、ゲンドウが殺します、とはっきり述べていること。神を殺せるのは神だけであれば、ゲンドウが神と同等の力を持つことを予感させます。でなければ、神を殺せはしない。となると、ゲンドウの切り札は、いつも大切な時に持ち歩ている、ケースに入っている『ネブカドネザルの鍵』を使うことが考えられます。いまだ使用した場面はみたことありませんし。

結局、ヴィレの介入もあり、フォースインパクトは途中で終わり、補完も途中ですが、その際は

  1. 全身がコアの第12使徒(Mark6、顔が綾波レイにもなる)が胎児化して、エヴァ第13号機にかみ殺される
  2. Mark9こと『アダムスの器』、改2号機の自爆により、消滅
  3. カヲル君、DSSチョーカーで死亡。ゲンドウは『ゼーレの少年を排除』と評価
  4. 『アダムスの生き残り』のエヴァ第13号機、パイロット2名を失い、活動停止。ゲンドウは『13号機は覚醒』と評価

ということで、上でも考察しましたが、ゲンドウの『神殺し』の対象とは下はとてもでないですが言えなさそう。

  • Mark6(第12使徒)
  • Mark9(アダムスの器)
  • エヴァ13号機(アダムスの生き残り)
  • カヲル君(第13使徒)

リリスについても、リリスも躯になっているので、Qのリリス程度では神殺しとは言わなそうです。

もっとすごい何かが、シン・エヴァンゲリオンで待っていると思われます。

覚醒した第13号機にはカヲル君の魂があるような描写が、Qの最後、シンジ君がエヴァンゲリオン第13号機からエントリープラグで脱出する際に見えますし、リリスも、ターミナルドグマにいたのは『リリスだったもの』であり、リリスの魂もどこかにいる感じがしますので、ゼーレシナリオで誕生する神に等しいものを『殺しの対象』としている可能性は高いです。

AAAヴンダーも『神殺し』の異名。ゼーレ想定の『神殺し』

AAAヴンダーは、ミサトさんたちヴィレが使ている自律型急襲艦。Qでは『神殺し』の異名を持つことが判明してます。もともと、Mark9ことアダムスの器が主機。であれば、ゼーレが『Mark9 + ヴンダー』で『神殺し』をもともと考えていた可能性があります。

ゼーレシナリオだと、人類補完計画は、人類の大量絶滅+人工進化=生命の実ベースのインフィニティの誕生。

そういえば、フォースインパクトの前に、ゲンドウはリリスの躯の顔を見て『最後の契約の時』、ゼーレを前に『契約改定の時』といってます。

契約の相手は、今までのエヴァを考えれば、神リリスでしょう。そもそも人類はリリスとしか契約してないのではないか。そして、最後というからには、次ははない。もう用済みとして、神リリスを殺しそうな気が一番します。

そして、ゲンドウがゼーレのシナリオを書き換えるとすれば、自分が神になり、初号機のユイと、ということでしょうか。