マリファナ(大麻)合法化のメリット・デメリット。『娯楽目的』、違法の線引きは


カナダで『娯楽目的』の大麻(マリファナ)が合法化されるということで、世界的に報じられています。

Some Canadians say the decision to legalize recreational marijuana will present vast new commercial opportunities, while others worry about stoned tourists.

そもそも『娯楽目的』と四文字で言われても、よくわかりませんよね。そこで、『娯楽目的』とは何か、大麻(マリファナ)の違法の線引き、大麻(マリファナ)を合法化するメリットとデメリットについて、調べてみました。






娯楽目的とは

娯楽目的の大麻(マリファナ)は、英語で言うと、“recreational marijuana use”となります。要するにそのまま訳されているということで、『娯楽目的』という言葉自体に特殊な意味はないということです。

そこでイメージをつかむために、日本で『娯楽』という言葉がどのように使われているか、考えてみたいと思います。

日本には娯楽産業協会があります。見てみればわかりますが、『パチンコ』です。

これで、イメージがわくと思います。要するに『娯楽』とは、総論は害があるから駄目だけど、各論は一定の条件を元に認めてもいいのではないか、ということ。要するに、一般人が一定のルールのもとで日常生活で普通に楽しめる=『娯楽』ということです。

普通の人が買える『お酒』や『たばこ』と同じと言うことですね。





data-ad-format=”rectangle”>


お酒やたばことの違い。違法の線引き

嗜好品として、お酒やたばこと同じ、ですが、大麻ことマリファナはそれよりも制限があるようです。

例えば、アメリカでは、アラスカ、コロラド、コロンビア、オレゴン、ワシントン州の5州で、娯楽目的のマリファナが合法化されています。

ただ、制約として

  • 購入・使用年齢(例えば21歳以上であること)
  • 保有量(例えば1オンス、2オンス、8オンスなど)
  • 製造・販売(例えば免許制、家庭栽培は苗木4つまでなど)

があります。1オンスは30gです。

たばこと同じように、健康被害を強調することや、いわゆる大麻(マリファナ)のブランド化は認めない、広告制限(ターゲット、有名人使用、動物使用など)などの制約をとる国もあるようです。






大麻(マリファナ)を合法化するメリット・デメリットは

議論は以下のサイトから

Pros and cons of recreational marijuana, including scientific cannabis research and expert policy opinions on recreational marijuana use

大麻(マリファナ)合法化を主張するグループの主な意見は以下です。デメリットは青字で記載します。

  • 大麻(マリファナ)を合法化すれば、経済が活性化する。大麻産業は娯楽目的(成人目的)では相応のニーズがあり、観光・不動産・輸送・食料品・金融業界でメリットがある

観光はイメージがしやすく、不動産や輸送は店舗経営や宅配便などを想像すればイメージがわきやすいです。食料品は大麻風味、金融業界は純粋に資金需要という意味でプラスということだと思います。

他方で、反対派は、ビッグマリファナ産業を警戒します。つまり、子どもに親しみやすい大麻商品を産業は供給するだろう。お菓子との組み合わせやキャラクターとの組み合わせで大麻への警戒心を下げ、搾取構造を作り出す、そうした点を問題視しています。

また、大麻(マリファナ)は多量の水を使い、電気代もかかることから、生息地破壊や温室効果ガスなど、環境問題を結びつけた批判も展開します。

  • 大麻(マリファナ)の未成年(10代)利用者が減る。

これはワシントン大学医学部の調査結果によるものです。大麻(マリファナ)の使用を合法化しても、若者の大麻使用率は上がらない、減少する例もある、との結果がでているそうです。

反対派はこれは逆であると反論しています。つまり増えている。完全に発達していない脳が大麻(マリファナ)の影響を受けると、記憶・集中力などに障害が出ると言われています。統合失調症や精神病などのリスクも高まります。

こうした問題は生産性の低下の議論に向かいます。

  • 交通事故や逮捕者が減る

日本でも刑務所の3割が薬物違反といわれていますが、大麻(マリファナ)使用が合法化されれば、その範囲内では使用しても問題なしとなりますので、確かに効果がありそうです。こちらの話も、統計的な結論として述べられています。

また、大麻(マリファナ)が合法化されると、アルコール摂取量がその地域で下がります。アルコールは暴力犯罪の源であり、大麻(マリファナ)の10倍ともいわれています。

反対派はこれは逆であると反論しています。つまり増えている。これらの意見の差異は統計の取り方なんでしょうね。

  • 大麻(マリファナ)による死亡者が減る

これは規制の効果です。規制として、健康を意識した品質になりますので、いわゆる政府の検査などにより危険な大麻が流通しにくくなる、といったことがあげられます。

  • 闇市場が立ちゆかなくなり、組織犯罪者の資金源がたたれる

薬物使用者の大部分が正規ルートで購入するようになるため、組織犯罪者の資金源が立たれ、闇市場がなくなる、という効果が期待されています。

反対派は、談合するのだから、カルテルが成立し、闇市場はなくならないと主張します。

  • 人種差別的行為が減る

日本にいるとあまり感じませんが、アメリカなどではよくある話です。

テレビで白人の警察官が逮捕した黒人をリンチしている映像など見たことがあると思いますが、おなじ犯罪をしているのにもかかわらず、黒人の方がひどく罰せられるという問題がアメリカではあります。

大麻(マリファナ)の合法化は、そうした人種差別的な行為を減らす効果があるということです。

  • 行政コスト、取り締まりのコストが下がる

大麻(マリファナ)を禁止した場合、使っただけで違法となるため、取り締まりのコストが高いです。合法化してしまうと、軽犯罪扱いの事案が合法となりますので、行政のコストダウンにもつながります。

反対派は、マリファナ禁止の国際条約の存在を重視し、国際違反だと主張します。

  • アルコールやたばこより、大麻(マリファナ)は健康である

薬物の有害性でいうと、アルコール>たばこ>大麻(マリファナ)だそうです。アルコールはやはり害なんですね・・・

反対派は、中毒性を問題視し、アルコールやたばこよりやめられない点を主張します。またマリファナによる小児救急患者増など、マリファナによる医療問題を提起します。

特に、大麻の煙の吸引はたばこよりも灰を傷つける可能性があるようです。

  • 大麻(マリファナ)合法化による税収増で、地域が豊かになる

大麻(マリファナ)合法化による税収は、教育制度や治安、住宅支援などに使われ、結果、地域住民の厚生が増すというものです。

反対派は、税収増を上回る社会的費用が発生する。つまり、ギャンブルでも依存症が問題となりますが、薬物でも同様です。新たな依存症患者を生むのではないか、アルコールやたばこの社会的費用は税収を遙かに超えている、というのを根拠に据えています

  • 雇用効果がある

経済効果の裏側となりますが、大麻産業が合法的に産業化されれば、その経済効果分、雇用も創出します。

  • 大麻(マリファナ)を楽しむ権利がある

他人を傷つけないのであれば、リラックスしたり楽しんだりするのは大人の自由という意見です。交通事故を起こす車の運転を禁止しないのであれば、これくらい認めるべきだと主張する人もいるようです

以上、大麻(マリファナ)の合法化に関する議論についてでした。日本で合法化される日は近い?遠い?